ゲルハルト・リヒターと豊島
今は無人島になってしまった上島町・豊島(とよしま)には、小さな美術館があります。この美術館には、世界的に有名なドイツの現代美術家、ゲルハルト・リヒター(Gerhard•Richter)の作品『14枚のガラス/豊島』がてん示されています。リヒターは、1932年(昭和7年)、ドイツのドレスデン出身です。世界中の美術館がかれの作品をコレクションするほど、えいきょう力のあるアーティストです。
2011年(平成23年)秋に、リヒターが瀬戸内海(せとないかい)を初めてほう問した時、たい在した豊島の風景や自然が気に入り、ここに自らの作品を永久にてん示することを承だくしたそうです。作品は190×180センチメートルのとう明な14まいのガラスによって構成されています。全長は約8メートル。リヒターによるガラスの立体作品としては最も大きいものです。
てん示している美術館も、リヒターのデザインとアイデアをもとにつくられました。長方形のような箱型になっておる、海側が全面ガラス張りで陽光がふんだんに入るようになっています。竹林に囲まれ、室内に入る光の強さ、方向、色合いが変化することで作品が、無限の表情を表すように考えられているそうです。
<作品の公開について>
限定された期間での公開となります。公開については、下記運営者にお問い合わせください。
<運営者>
特定非営利活動法人
瀬戸内アートプラットフォーム
【調査・文章】
2017年度弓削小学校6年生