高濱八幡神社の宮ごもり

宮ごもりの名前の由来は、「宮にこもること」です。宮ごもりは、かつて日本中の様々な村で行われていました。

昔は、夜から朝までお宮にこもって、米をどの地区から作るのかを決めるくじ引きをしたり、米作りに関する係を決めたり、米作りについての色々なことを話し合い、決定していました。また、いいお米ができるように神社の中でおいのりをしていました。

弓削島の高濱八幡神社(たかはまはちまんじんじゃ)では、昭和25年ごろまで宮ごもりが行われていました。大人から子どもまで、地いきの人たちが参加していたそうです。高濱八幡神社の宮ごもりは、お祭りのように地域のイベントとして、みんなが楽しんで参加していたそうです。

高濱八幡神社の宮ごもりでは、地元の人たちがえん芸をしたり、お弁当を作っていっしょに食べたりしていました。えん芸では、歌を歌ったり、ハーモニカやギターなど、楽器をひいたりしていました。境内(けいだい)では、ソフトボールや運動会をしていたそうです。しばい小屋という所で、おしばいもしていたそうです。しばい小屋は、境内のおくに昭和20年ごろまであったそうです。

お話をうかがった宮司(ぐうじ)の亀山和麿(かめやま・かずまろ)さんが、子どものころ、宮ごもりで一番楽しかったのはおどることだったそうです。また、お弁当のおかずを交かんして食べるのでそれぞれの家の作り方などを勉強できたそうです。

高濱八幡神社では、もうこの宮ごもりは行われていませんが、岩城島(いわぎじま)では今でも3月の終わりごろから4月に、朝から行われています。古くから定められている自治組織(地区)ごとに神社へ参ぱいした後、それぞれの地区へと帰り、前年度の報告や次年度の計画などについて話し合いを行っているそうです。

【取材協力】
亀山和麿(かめやま・かずまろ)さん(1940年生まれ・弓削島出身)
高濱八幡神社 宮司

【調査・文章】
2018年度弓削小学校6年生

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