岩城の造船業:岩城造船

 岩城造船は、1971年にできた岩城島にある造船会社です。岩城造船で造っている船は、ふだん私たちが乗る快速船や漁師さんが使う漁船などとは、大きさと目的がちがいます。岩城造船で造る船は、とても大きくて、物を運ぶ目的のために造られます。主に、ばら積み運ぱん船(※1)という船を造っています。完成した船は外国へ行き、日本へもどってくることはほとんどないそうです。

 このような大きな船を造るために、岩城造船では、ブロック建造法という方法を使っています。ブロック建造法とは、①設計する、②コンピュータせいぎょで鉄板を色々な形に切断する、③切断した材料を曲げたり、溶接(ようせつ)したりして、中くらいの部品を造る、④その部品を何個もつないで、大きな組立品(ブロック)にする・・・というように、ブロックを組み合わせて、最終的には大きな船を造るという方法です。ブロック建造法にすることで、部品を他の造船ブロック工場に造ってもらい、それを岩城造船に運んで使うこともできるため、1年間に大きな船を10せき以上も造っていて、これまで造ってきた船の数は、260せきをこえるそうです。

 今回、取材に協力してくださった岩城造船の土井公貴(どい・きみたか)さんは、主に船上やタンクの中で作業をしたり、工程の管理や作業員の体調管理をされたりしています。仕事をしていてうれしいことは、自分が思った通りに工程がうまくいくことだそうです。大変なことは、夏の仕事だそうです。なぜなら、船内は、熱がこもりやすく、熱中しょうに気を付けなければいけないからです。

 また、造船所では、様々な道具を使います。例えば、塗装(とそう:ぺんきをぬること)をするときは、発生するガスを吸い込まないように専用のマスクをして、専用の道具を使います。また、無線機も使います。クレーンに乗っている人に物を運ぶお願いをするときに使います。その他にも、本当にたくさんの道具を使って、船は造られています。

 ぼくは、造船所で働いている人は、たくさんのこんなんや苦労があって大変なんだなぁと思いました。岩城の有名な造船所をこれからもずっと残してほしいと思いました。

※1 ばら積み運ぱん船・・・鉄こう石、石炭、こく物、塩などさまざまな資源を、箱などに入れずに大量にそのまま運ぶ船のこと。

【取材協力】
岩城造船株式会社

【調査・文章】
2019年度岩城小学校6年生

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