岩城洋楽部
「島を音楽で包みたい~岩城洋楽部の活動~」
「岩城洋楽部(いわぎようがくぶ)」は、岩城島(いわぎじま)の人々を中心に結成されているバンドグループです。1997年(平成9年)に岩城島に住む音楽が好きな6〜7人で、島の漁港でライブ活動をしたことをきっかけに活動が始まりました。
現在は、およそ20名のメンバーで活動しています。小学生から大人まで、誰でも参加することができます。ふだんは、飲食店や役場の仕事をしている方など、様々な方が岩城洋楽部に参加しています。
(イラスト:練習風景)
演そうは、ギター、エレキギター、ベース、ドラム、ハーモニカ、シンバル、タンバリンなどの様々な楽器を使って行われます。毎年春に岩城島で行われる「いわぎ桜まつり」というイベントの他、伯方島(はかたじま)や今治でもライブ活動を行っています。
(イラスト:バンド小屋)
練習は、「バンド小屋」と呼ばれる場所で、毎日行われています。バンド小屋の広さは、岩城小学校の教室の半分(4×6メートル)くらいです。その中に楽器がぎっしりと並べられています。練習はとても熱の入ったもので、休む時間もおしんで、毎回2〜3時間ほど行われます。ほんの一行で演そうを止め、リズムや音を確にんし合って進めていきます。
(イラスト:島の日々)
岩城洋楽部の代表曲に、「島の日々」という曲があります。2007年(平成19年)、岩城島に沖縄(おきなわ)出身の有名なバンドグループ「BEGIN」(ビギン)さんが、かみじま音楽祭出演のため来島されました。その時に、岩城洋楽部のメンバーが、岩城のオリジナルソングを作ってもらえないかとお願いしたところ、「自分たちで作るように」というお話をされたのだそうです。しばらく何も動かないままでしたが、BEGINさんにその後の様子をたずねられ、制作することになったそうです。
(イラスト:ギター)
「島の日々」の歌しは、岩城島の小・中学生からぼ集して作られました。歌しを1つにまとめたり、メロディーをつけたりしたのが、東京で音楽の勉強をしているほのかさんです。この曲を歌っているのもほのかさんで、たくさんの子どもたちの思いがつまったこの曲を、岩城のことを大切に思いながら歌っているそうです。
「島の日々」のCDは、岩城島の他、関西岩城会(関西在住の岩城島出身者で構成されている会)でもはん売されています。たくさんの人の力が合わさってできた、岩城に対する愛のこもった歌です。ぜひ聞いてみてください。
【取材協力】
岩城洋楽部 前田 正剛さん(1959年生まれ、岩城島出身)
【調査・文章・イラスト】
2017年度岩城小学校6年生