岩城保育所
岩城保育所は、岩城島の浜地区、岩城小学校のとなりにあります。約50人の子ども達が通っています(2020年現在)。
■岩城保育所の歴史
岩城保育所は、1952(昭和27)年、当時の村の中心にあった村公会堂を使って始まりました。場所が足りなくなり、1954(昭和29)年に厳島(いつくしま)に移動しました。その後、建物が古くなり、1968(昭和43)年、旧岩城中に移動しました。また、1953(昭和28)年には、長江保育所もできました。岩城保育所と長江保育所は、1969(昭和44)年に統合しました。1973(昭和48)年に、前の保育所が建てられました。
そして、2015(平成27)年に今の保育所が建てられました。どうして新しくしたかというと、建物が古くなり、危険な状態になっていて危なかったからです。津波(つなみ)や地震(じしん)に気を付けて、新しい保育所を建てる場所を決めたそうです。
(写真:岩城保育所)
■岩城保育所の様子
保育所に園児が来る時間は、7時30分~9時です。帰る時間は、4時30分~6時30分です。
岩城保育所の組の名前には、花の名前が使われています。0歳児は「たんぽぽ組」、1・2歳児は「もも組」、3歳児は「さくら組」、4歳児は「ひまわり組」、5歳児は「すみれ組」です。「たんぽぽ組」と「もも組」は、小さい子どもが多くなったから、増やしたそうです。
■岩城保育所のみりょく
岩城保育所ならではのとくちょうを、しょうかいします。岩城保育所の庭は、全面しばふです。かべに囲まれて、子ども達が安全に過ごせるようになっています。建物には、木をたくさん使っています。遊具にも、木でできた小さいアスレチックがあります。他にも、ブランコ、すべり台、砂場、鉄棒、ジャングルジムがあります。ブランコのすわる部分には、車のタイヤが使われています。
(写真:岩城保育所の遊具)
■先生達の仕事
岩城保育所の先生達は、「子ども達が安全に過ごせて、楽しく、笑顔がいっぱいの保育所にしたいです」と言っていました。
保育所には、おひるねの時間があります。園児がねているとき先生は、子ども達の安全を見守りながら、書類の整理やお帳面(学校でいう計画帳)を書いています。他にも、3時のおやつの準備をします。例えば、ミルクとおかし、くだものなどです。
■今と昔のちがい
保育所が開いている時間は、今と昔で変わりました。子ども達が保育所に来る時間は、今も昔も7時30分〜9時です。帰る時間は、昔は4時30分まででしたが、今は6時30分までになり、「居残り保育」ができるようになりました。他には、遊びも変わりました。遊具が変わりました。昔は、タイヤやラクダの乗り物がありました。前の保育所とは、ジャングルジムの形も変わっていました。でも、おにごっこやかくれんぼなどの遊びは、今も昔も変わっていません。
■感想
昔から通っていた保育所のことを調べてとても楽しかったです。特に、昔の質問については、知らないことがいくつもありました。将来保育士になりたいので、とてもいい経験でした。久しぶりに保育所に行ったら、なつかしい感じがしました。
【取材協力】
岩城保育所 山本 泰子(やまもと・やすこ)さん
【参考文献】
岩城村『岩城村誌 下巻 現代編』1986年(昭和61年)
【調査・文章・写真】
2020年度岩城小学校6年生