魚島らしい幸せのカタチ③

 2021年度魚島小学校かみけんキッズでは、「魚島らしい幸せのカタチ」をテーマに研究をしました。ぼくは今魚島に住んでいる4人の方にお話を聞きました。

(1)C先生の場合
 C先生の今の生活満足度は、10点満点中8点だそうです。C先生にとっての魚島のみりょくは、豊かな自然があることと、島の人が優しいことだそうです。反対に、魚島に住んでいて不便なことは、店が少ないことだそうです。

 C先生にとっての幸せは、自分をふくめ、みんなが今日も1日生きていて良かったなと思えることだそうです。幸せの形をかいてもらうと、にっこり笑ったうさぎのまわりに花がさいていました。うさぎは、先生のトレードマークだそうです。また、子どもの時は自分の幸せを考えたらいいと思っていたけれど、大人になるとまわりの人の幸せも考えるようになったそうです。

 ぼくたちが将来幸せに生きるために必要なことは、たくさんの考えを知ることや色々な人と出会うことだと教えてくれました。色々な人や考えに出会うことで、自分の世界を広げることができるそうです。

(2)D先生の場合
 D先生の今の生活満足度は、10点満点中9点だそうです。その理由は、魚島小・中学校のみんなといるのが楽しいからだそうです。D先生にとっての魚島のみりょくは、自然が豊かなことです。反対に魚島に住んでいてさみしいことは、家族とはなれていることだそうです。

 D先生にとっての幸せは、みんなで仲よく楽しく暮らすことだそうです。幸せの形をかいてもらうと、ニコニコマークでした。

 ぼくたちが将来幸せに生きるために必要なことは、話す・聞く力を身につけること、やわらかい考え方をすることだそうです。「あっ、こんな考え方もあるのか」と色々な考え方を吸収できる人になることが大切だと教えてくれました。

(3)Eさんの場合
 Eさんの今の生活満足度は、10点満点中5点だそうです。物を直すことは楽しいけれど、仕事以外でもすることが多くあり、いそがしいそうです。

 Eさんにとっての幸せは、人とのつながりが多くなることだそうです。魚島では、人とのつながりがあることが楽しいそうです。また、家族ができてから幸せの中身が変わったそうです。子どもができてからは、子どもといっしょに活動することが楽しくなったそうです。幸せの形をかいてもらうと、笑っている人の顔でした。

 ぼくたちが将来幸せに生きるために必要なことは、物を作ったり、作物を育てたりできる技術を持つことだと教えてくれました。

(4)Fさんの場合
 Fさんの今の生活満足度は、10点満点中8点だそうです。その理由は、魚島は物が少なく不便だからです。魚島は、なにもないことがみりょくだそうです。

 Fさんにとっての幸せは、みんなで仲良く楽しく暮らすことだそうです。子どもの時は、自分のことを考えたらいいと思っていたけれど、大人になると、家族の幸せも考えるようになったそうです。

 ぼくたちが将来幸せに生きるために必要なことは、人の気持ちを思いやることだと教えてくれました。(イラスト:ぼくが思う幸せ)

 4人の方にお話を聞いて、生活満足度が10点の人がいなかったのでびっくりしました。点数が低い人もいて、大人は大変なんだと思いました。また、みなさんの共通点は、幸せの形が「にっこりマーク」であること、そして、子どもの時は自分の幸せのことだけ考えていたものが、大人になるとまわりの人や家族のことも考えるようになるということでした。

インタビューをしてみて、ぼくも魚島のお店がないところが不便だと思いました。でも、魚島のみりょくは、まわりに緑があるところです。これからも魚島の緑を大切にしたいです。
ぼくは、将来、魚島で働くか島の外で働くか、迷っています。どちらで暮らしても幸せに暮らせるように今回インタビューで学んだことを生かしたいです。

【取材協力】
C先生、D先生、Eさん、Fさん

【調査・文章・イラスト】
2021年度魚島小学校3年生

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