Kitchen 313 Kamiyuge

■古民家をリノベーションしたパン屋、Kitchen 313 Kamiyuge
 「Kitchen 313 Kamiyuge(キッチンサンイチサンカミユゲ)」は、上弓削地区にある古い古民家をリノベーションしたパン屋です。営業時間は11:00〜15:30です。定休日は、月・水・金・日曜日です。島内だけでなく県外からのサイクリストも訪れます。店主は、宮畑真紀(みやはた・まき)さんです。

 Kitchen 313 Kamiyugeの建物は、戦前に建てられたもので、築103年ほどだそうです。もともとは真紀さんのひいひいひいおじいさんが残してくれた蔵(くら)でしたが、真紀さんはご主人といっしょに、また、大工さんにも協力してもらいながら1年かけてリノベーションし、2014年にオープンしたそうです。

 Kitchen 313 Kamiyugeには古民家らしい工夫や特ちょうがあります。例えば、昔使われていた階段を商品を置くたなにしています。使えなくなった階段をこのように再利用していることでお店の工夫が伝わってきます。中庭には、お客様といっしょに休けいできるスペースもあります。

 また、Kitchen 313 Kamiyugeの建物は「登録有形文化財」(とうろくゆうけいぶんかざい)にもなっています。これもKitchen 313 kamiyugeの大きな特ちょうです。
(写真:店主の宮畑真紀さん)(写真:お店にある、登録有形文化財の登録証(とうろくしょう))

■オープンしたきっかけ
 Kitchen 313 Kamiyugeのオープンのきっかけは、真紀さんと真紀さんの友人の日常的な会話でした。それは、友人が「上弓削地区にはパン屋がない、美味しいパンが食べたい」と言い、真紀さんが「私がお店をやる」と答えたという内容だったそうです。その後真紀さんは、独学(どくがく)でパンやベーグルの作り方を学んで販売(はんばい)できるほどの腕前(うでまえ)になりました。

■商品について
 Kitchen 313 Kamiyugeは食パン、ベーグル、焼きがし、手作りのシロップやかんきつで作る季節のジュースなどいろいろな商品を販売しています。

 お店の一番人気はベーグルだそうです。ベーグルは、Wチーズ・くるみ・まっ茶あん・Wチョコレートなどです。クリームチーズとジャムを間にはさんだものもありますがジャムは季節によって変わります。どれも具がたっぷり入っています。

 スイーツ系は、その時でラインアップが変わるので、どの商品に会えるのかわからないということも、Kitchen 313 Kamiyugeに来る楽しみのひとつです。
(写真:Kitchen 313 Kamiyugeの商品)

■Kitchen 313 Kamiyugeがたくさんの人に愛されている理由
 真紀さんが作ったパンやベーグルは人気があり、早い時には14:00ごろには完売するそうです。

 真紀さんの商品の愛されポイントは大きく分けて2つあります。

 1つ目は、真紀さんが「手仕事」で商品を作っていることです。真紀さんはパンの生地を作るのも、発酵(はっこう)させるのも、機械を使わず手作業で行っているそうです。1つ1つの商品に真紀さんの温かい手のぬくもりと愛情がこもっています。

 2つ目は、食材へのこだわりです。真紀さんは、商品を買いに来るお客様が安心して商品を食べられるようにと国産のものを使用しています。また、島で育ったかんきつジャムを使った、商品なども販売しているそうです。

 Kitchen 313 Kamiyugeには、看板ねこのココちゃんもいます。運が良ければ、会えるかもしれません。

※営業時間や定休日は、2022年3月現在の情報です。

【取材協力】
Kitchen 313 Kamiyuge 店主 宮畑 真紀(みやはた・まき)さん

【調査・文章・写真】
2021年度弓削小学校6年生

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