佐島の郷土料理:たいのはらまし

 たいのはらましは、たいの背中(せなか)を開け、おからをつめた佐島に伝わる郷土料理(きょうどりょうり)です。たいは、なるべく小さいもの(10〜12センチメートルぐらい※1)を使います。
(写真:たいのはらまし)

 材料は、たい、おから、さとう、す、塩です。

 作り方は、まず、たいの背中を開け、ほねをとります。ふつうは、はらを開くことが多いのですが、この料理では、背から開くのが特ちょうです。次に、塩をふり、ふきんでしっかり水分をとります。そして、すにつけます。すには、一日つけます。その時に、おからにも、さとうを混ぜたすをつけておきます。一日たったら、たいにおからをつめます。たいのはらましを作るのに二日はかかります。

 すにつけているので、たいはすごくやわらかくなって食べやすくなります。おからは、あまくてしっとりとしています。今までに食べたことのないような、あまく、すっぱい味がします。

 主に冠婚葬祭(かんこんそうさい/けっこん式、成人式などの人の一生のうち大事なぎしき)という大事な時に作ったそうです。たいのおなかがおからでふくらむ形から、子どもがたくさんできるようにという願いがこめられています。

 たいのはらましについて教えてくださった松下モリヱ(まつした・もりえ)さん(91歳)は、お母さんにつくり方を教えてもらったとおっしゃっていました。

※1 昔は小さいたいを使っていたそうですが、今は、小さなたいは将来のために海ににがすことになっているので、昔よりは大きなものを使って作るそうです。時代によって、手に入る材料が変わってくるのですね。

※年れいは2019年3月末時点のものです。

【取材協力】
松下 モリヱ(まつした・もりえ)さん(1927年生まれ、佐島出身)
ちゅうりっぷぐる〜ぷ代表 小澤ヨシ子(おざわ・よしこ)さん

【調査・文章・写真】
2018年度弓削小学校6年生

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