岩城の秋祭り(東のだんじりについて)
岩城の秋祭りでは、東地区と西地区からそれぞれだんじりが出ます。ここでは、東地区のだんじりを中心にしょうかいします。
東のだんじりは、西のだんじりより少し重たく、欄干(らんかん:手すりの部分)が赤色です。一方、西のだんじりの欄干は、黒色です。半紙に好きな絵や文字を書いてかざります。夜になると、ちょうちんがついて光り、よりきれいになります。
(写真:東のだんじり)
東のだんじりには、小学4〜6年生の男女が乗ります。1回に4人乗ります。1回あたり、約1時間30分乗ります。東の乗り子は、女化粧(おんなげしょう)をします。一方、西の乗り子は、男化粧(おとこげしょう)をします。
約30人ぐらいの大人が、乗り子の乗っただんじりをかついで歌を歌いながら進みます。祭りの行程には、それぞれ名前があります。まず、祭りの前日には「足慣らし」をします。そして、当日の朝は「宮出し(みやだし)」から始まります。その後、「御旅(おたび)」「どんづまり」などがあり、最後の「宮入り(みやいり)」で終わります。
本番の日は、朝5時ぐらいから化粧をします。乗り子の親は、かつぎ手や乗り子の飲み物やご飯の準備をします。また、だんじりの幕などもお母さんたちがぬって直してくれます。
乗り子が交代するときは、大人にかたぐるまをしてもらいます。乗り子は、乗りかえ時、地面に足をつけてはいけません。理由は、神様と同じあつかいだからです。ただし、乗り子が女子の場合は、ぞうりをはいて移動します。
練習は、9月後半から始まり、夜8時から10時まで行います。東のだんじりに乗る子は、東公民館で練習しています。団長と副団長と青年団のみなさんが教えてくれます。本番までに、歌やたいこを覚え、衣しょう合わせなどを行います。
祭りのことは知っていたけれど、取材を通してもっと祭りのことが分かりました。私は、4、5年生の時に乗り子をしました。御旅と宮出しが楽しかったです。もっと岩城の祭りについて調べて、たくさんの人に伝えていきたいです。
【取材協力】
奥井 則夫(おくい・のりお)さん(岩城出身)
【調査・文章】
2020年度岩城小学校6年生