弓削の植物

■弓削小学校の周りの植物
 弓削小学校の周りには、たくさんの植物が生えています。花だんに生えていたり、かべに生えていたり、自然に生えているものなどがあります。草から大きな木までたくさんあります。改めて調べてみると、弓削小学校の自然の多さにおどろきました。

■ツツジ
 ツツジは、ツツジ科ツツジ属の植物です。学校にもあり、春になるときれいな花を咲(さ)かせます。花の奥(おく)には、あまい蜜(みつ)があります。なぜツツジという名前になったかというと、花が筒(つつ)状になっているからだそうです。4月くらいに咲き始めます。白や赤、オレンジやむらさきまであります。学校では、日当たりの良い運動場に植えられています。(写真:ツツジ)

■ガクアジサイ
 ガクアジサイは、アジサイ科アジサイ属の一種です。日本原産の植物です。木の高さは、1〜2mくらいです。2種類の花でできています。外側に大きな花、内側にとても小さな花たちがあります。学校では、日当たりのあまり良くない花だんに植えられています。(写真:ガクアジサイ)

■ノゲシ
 ノゲシは、日本全国の道路のわきなどで見かける身近な植物です。弓削小学校にもたくさん生えています。探してみてください。高さは、50㎝〜1mくらいです。ノゲシは、約2年間生きます。花の形はふつうのタンポポとあまり変わりません。ノゲシは生命力が強く、日当たりが良い場所が好きです。学校では、日当たりの良い運動場に生えています。
(写真:綿毛をつけたノゲシ)

■アガパンサス
 アガパンサスは、ユリ科の花です。毎年、花を咲かせます。南アフリカ原産で、10〜20種類くらいの原種から、今では300以上の品種があります。花が咲くときは茎の先にある皮を突き破って咲きます。咲く時期は、5〜7月です。ひざ下ほどのものから1mをこえるものまであります。学校では、日当たりの良くないところで大きなものが咲いています。(写真:アガパンサス)

■クローバー
 クローバーは、もともとヨーロッパに生えていました。江戸時代ごろに、輸入船に乗って日本にやって来たとも言われています。荷物の間につめられていたから日本では「シロツメクサ」と呼ばれるようになったそうです。土を良くするので農業に使われます。その他、牧草、ミツバチがはちみつを採る蜜源(みつげん)にも使われます。学校では、ブランコの周りによく咲いています。(写真:クローバー)

■タンポポ
 タンポポは、キク科の多年草です。学校の運動場や道ばた、公園などに生えています。高さは3㎝から、10㎝をこえるものもあります。冬でも葉っぱは残っており、翌年までもちます。タンポポは一つの花につき、一つだけ花を咲かせます。3月くらいから花が咲き、夏は休んで、秋にまた咲きます。ちなみに切ると出る白い汁(しる)には、虫に食べられるのを防ぐ効果があるそうです。

■エノコログサ
 エノコログサは、イネ科の植物です。高さは、20〜60㎝くらいになります。よく「ねこじゃらし」と言われる草です。穂(ほ)のようなものは実は「花」で、小さな花が集まってできています。その小さな花には毛が生えていてそこには種があります。咲く時期は5〜9月です。秋になって気温が低くなると、茶色になってかれていきます。草が少ししげっている場所によく生えています。日当たりが悪くても育ちます。

■ススキ
 ススキは、イネ科の植物です。秋ごろに咲き始めます。草たけは、1〜2m程になります。春に芽が出てきて、葉をつけていき、9〜10月くらいに15㎝ほどの穂(ほ)をつけます。太陽に当たると反射してきれいです。冬の穂はふわふわしています。そして穂の種が風で飛んでいきます。その後、かれて、休眠(きゅうみん)します。でも地下の茎は生きていて、翌年また生えてきます。弓削小学校では体育館の裏にあるまんじゅう山(伊勢山)の頂上近くにあります。冬にはふわふわしたススキが見られますので、ぜひ見てみてください。日当たりの良いところに生えています。(写真:まんじゅう山のススキ)
(イラスト:弓削小学校の植物マップ)

【参考文献】
弓削町役場『ゆげの摘み菜』2003年(平成15年)

【調査・文章・写真】
2021年度弓削小学校6年生

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