祭りのおしゃしゃ
■祭りのクライマックス「おしゃしゃ」
「おしゃしゃ」とは、弓削島、佐島の各地区で行われる秋祭りの終わりに、決まった文句を歌いながら、たいこをたたくものです。おしゃしゃはどの地区でも、祭りのクライマックスとして、とてももりあがります。
■各地区のおしゃしゃ
各地区でおしゃしゃはちがっています。ここでは、弓削島の引野・明神地区(※)、上弓削地区、下弓削地区のちがいをしょうかいします。
引野・明神地区では、著(ちゃく)神社の境内(けいだい)にだんじりを運びこんで、本殿(ほんでん)のまわりをぐるぐるまわり、「来年もござれ再来年もござれ毎年ござれシャンシャンシャンと来いオシャシャのシャンと来い」の文句が3回が終わった後に、だんじりを地面に落として終わります。だんじりを地面に落とすことは、他の地区ではありません。
上弓削地区では、かついでいた大人がだんじりに寄って来て「おしゃしゃんが しゃんとこい×2回 よやしょよやしょえーいえーいえい 来年もござーれ再来年もござーれ毎年ござーれ よやしょよやしょ えーいえーいえい」と言う文句を言って終わります。
下弓削地区では、みこしと子どもみこしを本殿に入れて、終わりになります。だんじりに乗ってたいこをたたく子どものことを「乗り子」といいます。乗り子と乗り子に太この指導していた大人たち、保護者が集まっておしゃしゃの文句、「来年もござれ、再来年もござれ、毎年ござれ おしゃしゃのしゃ」を歌い、終わります。
私は、地区によっておしゃしゃにちがいがあるところが、とてもおもしろいと思いました。
※引野・明神地区はとなりあう別の地区ですが、祭りは合同で行います。
【取材協力】
青木 英和(あおき・ひでかず)さん(1963年生まれ、弓削島出身)
上村 航 (うえむら・わたる)さん(1988年生まれ、弓削島出身)
北舛 健幸(きたます・たけゆき)さん(1979年生まれ、弓削島出身)
【調査・文章】
2020年度弓削小学校6年生